やりたいことと幸せ

やりたいことをやると幸せになるという仮説は納得しやすいですが、ではやりたいことをやらないと幸せになれないのか?という疑問が首をもたげます。

今日はあるビジコン?みたいなものの発表会にメンター的な立場で参加したのですが、そこはとても純度の高い「自分はこれをやりたいのだ」という想いが並ぶ場でした。

そういう時にその側にいる人達から「やりたいことがない自分はどうすれば」みたいな話が出てくることがあるんですが、やりたいことが無ければソレはソレで特に気にしなくて良いハズでは?と少し違和感を覚えます。

もちろん、やりたいことをみつけること自体がやりたいことであればいいのですが。

とても純粋な「やりたいこと」をやっている人ってどうしようもなく輝くので、とても美しくて力強くて、気づけば自分もいつかきっとあんな風に…!みたいな気持ちになるんですよね。

でもそれは幸せになるために必須なんでしょうか。

幸せを考えると、自分がいま楽しいかどうか、人生をしっかり生きられているか、一瞬一瞬に命がかかっているか、ということには気をつけた方がいいと思うのですが、これが自分のやりたいことだったろうか?という話はそこまで重要じゃないはずでは…なんて思います。

まあきっと自分が「やりたいこと」なら自然と覚悟が決まったり集中できるはずだという前提があるんでしょうが、それは疑われるべき前提なはず。

意識しようがしまいが全ての時間は自分の人生として過ぎ去るものなので、命を賭けられるものを探すのに時間をかけるよりも、まず命を賭けてみて、違うかなと思ったら新たに試してみる。そんな流れの方が、特にいま何も見つかっていないひとはキラクなのでは。

そんなことを考える日でした。