国際協力界隈でよく聞く言葉で「世界に変化を望むのであれば、自らがその変化となれ」というのがあります。何か世界について気になることがあるなら、グダグダ他人に文句を言ってないで自分が何か始めろよ!みたいな文脈でよく使われてます。
この言葉、よくマハトマ・ガンジーが言ったとされてますが、どうやらその説は誤りのようです。「自分を変えることで、世界もあなたへの接し方を変えるだろう」みたいなことで、どちらかというと主眼は個人の生き方にありそうです。
ベンチャー界隈では「ファーストペンギンになれ」と良く言われます。ペンギンは群れで暮らしますが、最初に海へ飛び込む決断をする個体のことをファーストペンギンと呼び、勇気を持って未知へ突っ込め!得られるものも多い!みたいな訓話で使われます。
これについてツイッターで「あれって実は後ろから押し出されてるだけなんです、押すな押すな、と重心を後ろにかけてるのも解明されてます」という話がありました。これが正しいとするならば、勇気とかとはあんまり関係ないようです。
どっちも真実とは違う形で広まってるっぽいですが、別にそれが問題だとか言いたいわけじゃなくて。確かにこういう美談みたいなのはよく利用される話なんで、アブナイっちゃアブナイかも知れませんが。そうじゃなくてですね。
きっと「自らが何かを始めたい」という考えを応援したい人が多かったこういう説が生まれたんだろうと思うんです。ガンジーみたいな人が自分で世界を変えることを勧めてたらいいな、勇気持ったペンギンが世界を切り開いてたら格好いいな、みたいな。
それはそれで、なんか希望のある話だなと。