アイディアはだいたい1000円くらいの価値らしいということを、最初に就職した会社で教えてもらいました。全くの無価値でもないけど、それ単体では物凄く価値があるものでもない。
どうも、自分は特に何もできないけど良いアイディアはあるんです!みたいな人で世界は溢れてるみたいです。「バンドメンバー募集、当方ボーカル」とかよくある話だよね、って。
なので、これはイイ!みたいなアイディアも実はどこかの誰かが似たようなこと考えたりしてるはず。なんせ世界は70億人いるわけですから。アイディアは値崩れしてるんです、多分。
勿論、アイディアがなければ始まらないのは間違いないですが。ただ基本的に、アイディア自体に物凄い価値がある、というのは中々ないだろうなという話です。天才じゃなければ。
それなのに、なんとなく「アイディア最重要」みたいな話に心惹かれてしまうのは、アイディアしかない状態で留まっている事例がイロイロ多いからなんじゃないかと思っています。
アイディアしか持っていないと、どうしてもそれだけが必要なものに見えてきちゃいますから。「ハンマーしか道具を持たなければ、彼には全てが釘に見えるだろう」みたいな話で。
きっと本当は、アイディアを実行していく最中で分かってくるタイヘンな現実みたいなものの方が、アイディアそれ自体についてよりも時間と労力を使うべきことが多いと思います。
そんな訳で。自分の考えた素晴らしいアイディアを後生大事に取っておくんじゃなくて、とりあえず形にして世界にぶつけてみたほうが楽しい世界が開けることが多いんじゃないか。
アイディアが盗まれたらどうしよう、みたいな話を聞いたので、そんなことを思いました。まあでも、世界にぶつけるのは結構カクゴが要りますよね。