そりゃもうざっくばらんじゃ

「その時は満州におってな」

今日はふらっと寄ったお宅で、初対面の85歳近くのお婆ちゃんとずっと話し込んでしまいました。ちょっと玄関先でご挨拶してすぐにお暇する予定が、気づけばご自宅の炬燵でぬくぬくと。最終的には今は亡き旦那さんにもご挨拶させて頂いたり。

お話は、まるで朝ドラを凝縮して観ているかのようで。登場人物は中々な数で、舞台も多彩であれば、どんでん返しも多く。何よりも、その中心にいるお婆ちゃんのひたむきさと前向きさが一貫としていて実に爽やかなことといったら。何だか可憐でした。

森見登美彦の小説に出てくる一節で「人生論なんか、ちょっと年食ったオヤジなら誰だっていえるよねえ」というのがあるのですが、人生論はもとより、人生を語れる人は凄いなと改めて感じた次第です。僕の語ることができる言葉の軽さたるや。

こういう贅沢な時間は、これからもちゃんと守っていきたいです。