平和なハノーバー高校を襲った悲劇。それは、教師27名の車に描かれた巨大なペニスの落書きだった。教育委員会は調査の結果、不良生徒ディラン・マクスウェルを容疑者とし、退学処分へと踏み切った。
しかし、放送研究会に所属する生徒、ピーター・マルドナードはこの事件の結末に疑問を投げかける。
「そう、キンタマ部分の毛が重要なんだ」
…まあまず予告編だけでも観てくださいよ。この「ハノーバー高校落書き事件簿」というのは、架空の落書き事件を追ったモキュメンタリー(ドキュメンタリー風に撮ったフィクション)作品です。
連続殺人なんかを追う深刻な犯罪ドキュメンタリーが結構ヒットしたんですが、その同じ手法をペニスの落書き事件に当てはめることで、語り口調と内容のギャップでわりと笑える感じになってます。
ただそれだけじゃなくて、レッテルというものをどう扱うべきなのか、分かりやすさの持つチカラとその濫用について、そこそこ考えられる内容になってます。特別に深い内容という印象ではありませんが。
個人的にはこの前書いたストレンジャー・シングスの方が好きではあるんですが、これも面白い作品なのでぜひご検討くださいませ。事件の真相について議論しましょう。