林業の課題についての資料

林野庁からこういう資料が出てました。

森林・林業・木材産業の現状と課題:林野庁

山に関わる3分野(森林、林業、木材産業)それぞれの現状と課題がまとめられています。いろいろ情報があって分かりづらいですが、最後の方にあるこのスライドは言いたいことがまだ比較的明確です。

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上流は安定して材を出せ!下流は木材の需要を作り出せ!ということです。

素材生産について、安定的な供給体制作りが課題なのは間違いありません。海外の材よりも安価に取引されてしまう現状は、品質基準をクリアした材が安定して供給できないというのが要因のひとつです。

西粟倉に関して言うと、境界の確定は終わっているので(すごい)あとは原木生産の効率を上げて再造林を円滑に行うだけです。たったそれだけで全部解決できて、日本のモデルになれます。やったね!

しかし、単純に路網密度を上げて機械化しても効率はそんなに上がらないと思います。そもそも全体的に生産効率を上げるとこんなに良いことが!という期待が薄いのがより問題そう。目の前をこなしてる感。

最近の業態がどうか分かりませんが、IT業界のイケてないSIerの雰囲気とか近かったと思います。まあこれこなせば生きていけるし、仕事のやり方自体を改善することで得られるメリット薄いし、みたいな。

なので、関係者全員を同じ船に乗せて、生産効率あげよう!という目標に向かっていける体制づくりが多分いま必要なことで、これから西粟倉村で取り組む大きな課題のひとつです。ギスギスをいい感じに効率化へ向けたい。

再造林については、ちょっとどうしたらいいのかホント良く分かりません。ダレカタスケテー。とりあえず西粟倉的にはシカが多すぎて下草すら生えない所が結構あるので、個体数管理の仕組みを作るとかは必要ですが。

やりたいことがたくさんあります。