西粟倉もレーザーで森林の計測してます

今日はフィンランド・日本合同シンポジウム「レーザーセンシングによるICTスマート精密林業」を聞きにきています。フィンランドすごい!というのが基本。でも聞いてて思いましたが、西粟倉村はセンシング的な意味ではけっこう世界レベルで頑張ってる。というかアジア航測さんにしっかりお金を払ってる。

以下うちで見てる図面です。

https://i.imgur.com/HvpsD9O.jpg 航空写真。基本で使うやつ。

https://i.imgur.com/Zyufbmo.jpg 赤色立体。地形が分かるので路網設計にとても便利。

https://i.imgur.com/Y6Sbkib.png 林相。どこに何が生えてるか分かる。

https://i.imgur.com/Hya40jy.jpg 単木データ。スギヒノキについては樹高と胸高直径が出ます。

ただし、今日も北信州森林組合の堀澤さんが言ってましたがコレだけでは意味がなくて、林業サプライチェーンを作らないといけない訳で。森林を流通倉庫として考えられるように、全体としてのマネジメント、特にQCD管理がんばらないとダメですよね。そこら辺は西粟倉まだまだゼンゼンです。がんばる。

理想なのは山の在庫が製材所や消費者に見えていて、そこに対して注文があり、その後で施業するという流れ。ぜんぶ注文木化みたいな感じです。日本は昔から常に木材需要が高かったので、伐ってから売るという考えが基本ですが、流通を考えるとホントは売ってから伐るというのがいいと思うんです。ホントはね。

北信州森林組合さんはだいぶ進められてるみたいなので見習いたい。コマツさんのハーベスタに流通関係のシステムを導入していて、どのような材が必要か、そして伐倒した材がどのようなものか、というのが全てクラウドと連動してリアルタイムに一元管理できてるみたい。前も見たけど幾らくらいなのかなー。

西粟倉もがんばりたい。システム組み上げるコストを誰が持つか問題はありますが、北信さんのシステム使えればそれでいいですし、株式会社百森でその辺も検討進めていきます。フィンランドみたいに基礎データを国が提供してくれると全体の費用的にもラクなんですが。林野庁の方、よろしくお願いします。

ちなみにフィンランドのひとから航空レーザー測量、高すぎるよ!って言われました。アジア航測さんでコスト下げるのが無理だったら自前でドローンやヘリを飛ばして解析することを考えるべきという話だった。それはそれで燃える。アジ航さんとは今後も仲良くさせて頂きたいですが!