日々是にたような話

IT業界にいたころ、ある製品をつくり上げている時にエンジニアの方に何気なく「この製品で、○○ってできるんでしょうか?」と聞いたところ、しばらく考えられた末に「…そうですね、できると思います」という答えがあり、その実現方法について大まかな説明を受けました。僕は知的好奇心が充足され、やっぱりエンジニアの方は凄いなあと感動しました。

問題は数時間後に発覚します。「○○実現に向けた設計が難航している、納品が遅れるかもしれない」というアラートが上げられたためです。冷や汗がめっちゃ出ました。僕は○○については個人的な興味があって聞いただけで(もちろんあれば良い機能だなとは何となく思いましたが)特に今回の製品リリース時に必須の機能としては考えていなかったのです。

考えてみれば当たり前の話で、企画をつくってるひとから出される「これできる?」って質問は「これやって」という注文とほぼ同義と捉えられて仕方がないですよね。発注する側は、適当なことを言ってはいけないなあと感じました。ああこのひとがこういうことを言う時は、考えてることを検討してるだけなんだなとか思って貰える関係性なら良いんですが。

なんていうか、最近とっても言葉の使い方が雑なのでもうほんのすこし慎重になろうと考えています。ほんのすこし、という部分に現れる僕の圧倒的な覚悟の無さ。粗暴なんですよね、性格が。