ジブリ映画が好きです。ご多分に漏れず。
どれも好きですが、一番は『紅の豚』です。作り手の身勝手な夢と無駄な浪漫が詰められていて、とても気持ちが良い。宮﨑駿の戦争への嫌悪と戦闘機への憧れという矛盾する気持ちが表れてたりもするんだろうと背景を色々知った今では思いますが、ただただ飛行艇に乗ってみたくなるワクワク感が最高です。やはり瀬戸内に行くべきなんだろうか…。
ちなみに西粟倉にはタタラ製鉄を行っていた集落があったそうです。『もののけ姫』に出てきたやつ。時代や規模はかなり違うようではありますが。はじめて知った時は驚き、興奮しました。その集落から来た方がお好み焼き屋さんをしていると聞いてもっと驚きましたが。作業道のついてない山を歩いてる時は、こだまの存在が脳裏を掠めます。
山と人の関係を考えるとき、原体験にホンモノが無い自分には宮崎映画の自然観が棲みついているのを感じます。それが良いか悪いかは分かりませんが、そして時おりそのせいで少し気後れすることもありますが。ある個人の脳内から生まれた虚構の世界が、こうして他人の自分に息づくというのは本当に凄い。やっぱり宮﨑駿は巨匠なんですね。
世界観を感じる仕事ができる人は憧れます。
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