木で服をつくるフィンランド

諸事情でフィンランドの山について少し情報を頂いたので、簡単にまとめます。

  • フィンランドの林野政策は2015年に制定された10ヵ年計画を基本としている。 林業会社の競争力強化、林産物の多様化、持続可能な山林管理が政策の目標。

  • 森林蓄積は過去40年で40%増加した。同時期で伐採した原木は23億立米。2016年におけるフィンランドの製材量は1140万立米。今後20%成長予定。

  • 生物多様性に向けた保護区は過去40年で3倍になった。現在は総面積の12%。気候変動は森林成長を促すが、嵐やキクイムシによる被害の増加が予想される。

  • 森林関係はGDPの4%。65000人の直接雇用、1兆円の価値を生み出している。価値ベースでいくと、フィンランドの輸出における22%は森林関係によるもの。

  • エネルギー、被服、繊維、複合材料、製薬、化粧品、建材での需要増を予想。生物経済を13兆円規模にし新たな雇用創出を行う戦略があり、森林はその中心。

被服や繊維というのが木材需要の予測にフツーに入ってるのが新鮮でした。実際、そういった林産物の多様化に向けて業界全体の組み直しをしなければならないとのこと。

いつか施業についても細かくお伺いしたいです。あと大使館の方に頂いた、フィンランド林業関係企業リストを貼っておきます。ご参考まで。

171017 Finnish Solutions in Mechanic Forestry Manufacturing.pptx - Google ドライブ