月曜はローストベニソンでした

あらゆるところにシカの糞。西粟倉はシカだらけです。

今年は村の方で見かける数は減ったとのことですが、山を歩いているとそこら中にシカの痕跡があります。そして何より、間伐して何年もが経過した明るい山でも、下草がほとんど生えません。見かけるのはシカがあまり食べないミツマタやシダばかり。豊かな山と聞いてイメージするのは緑系の景色だと思うんですが、西粟倉は山に入ってみると茶色系の景色が広がってます。

いやいや、たかがシカが多い程度でそんな全体に影響したりする?って思うかもしれません。ですが、山の中で試験的にシカ防止柵をしてる部分はかなり青々と草や低木が生えてるので、やっぱりシカが山のあらゆる部分を舐めるように食い散らかしているんだと考えるのが良さそうです。西粟倉は人工林が圧倒的に多いので、他に食べるものが無いというのも恐らく事実。

クマとかがシカを食べてくれれば良いのかもですが、クマは余程のことがないと食べたりしないようです。シカは足が速いですし。オオカミなんかが復活すれば話は違うかもしれません。あとは人間に期待?でもこの近隣の人は鹿肉にあまり良いイメージが無い人が多いようです。東京だと鹿肉料理とかのが高かったりしますけども。ペットフードにすると良い、的な話を聞いたこともあります。

林野庁とかでも言ってる(西粟倉でもよくそう説明してる)「間伐すると光が入って下草が生えて綺麗な森ができる」というのは、ある側面では正しいはずです。間伐されてない真っ暗な山もたまに見かけますが、その辺だと下草が生えてくるイメージすらできないですし。でもまあ当たり前なんですが、山の構成要素というのは木の成立本数だけでも無いよねという。

ホント新しい植物はえないです。山の中でわざわざネット貼って守りを固めまくらないと、ヒノキだけじゃなくスギも新芽が食べられてしまいます。まあそれどころか雑木・雑草も、という状態ですからね。別にシカに罪は無いんですが。

シカの個体数管理をちゃんとやりたいという話でした。