狼の挨拶がシーン的には一番

ウェス・アンダーソンが好きです。現実逃避に最適。

最初は『ダージリン急行』でした。確か、妹に紹介されて観た気がする。少し疎遠になっていた三人兄弟がインドを旅する物語なんですが、とにかく絵が綺麗。葬式のシーンとか本当に何度観ても良い。物語はなんとなくあるんだけど、なんとなくのまま終わる印象。でも暖かいです。

おすすめは『グランド・ブダペスト・ホテル』。あるベルボーイとホテルオーナーを軸にした物語なんだけど、それよりもやっぱり絵、構図、世界観が楽しい。いやホント。それだけで観る価値がある映画です。もしそんなものがあるとすれば、インスタ受けする映画だと思う。

ウェス・アンダーソンに気づいたのは『ムーンライズ・キングダム』を観てて、ああこれ『ダージリン急行』みたいだと思ったからだったはず。監督は普段気にしないですが、それだけ分かりやすいウェス・アンダーソンの空気があるってことですね。絵本読んでるみたいな現実感の無さ。

物語は基本的におまけみたいなもんですが、それでもふわっとした登場人物への愛と、品格とか矜持といったものの尊重、そして理不尽への受容みたいなものが詰まってます。あとは家族を扱う作品が多いのかな。犬を捨て続ける日本が舞台の新作もたぶんある意味家族の話。

軽い映画が好きで、絵柄が好みであれば観るべき。ずっと綺麗ですよ。

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