考え

怖いのは何のためらいもなく他人のためと言えるひと

だいたいにおいて「自分」が最高に楽しい、幸せであるというのを追い求めていくのが良いです。世の中はコントロールできないものばかりだけど、その中で「自分」はまだ比較的コントロールが効く側にありそうだから。何かを罵ったり、責めたりという機会も減…

宗教と原則

ある飲み会で、宗教の話が盛り上がりました。宗教や宗教的なものへの敵視、蔑視があるという前提の上で、その反論として「宗教は悪くない」ということを結構みんなで論じてた。 宗教は、日常の延長では理解できないものへの解を与えてくれます。それが重要な…

他者を認めること

「私は相手のことを認めている、ただ違う考えなので距離を置いているだけだ」 まるで多様な価値観を受け入れているかのように見えるこの文の前半部分は、ただの修辞です。あってもなくても変わらない、心地よいだけの言葉。 他人を認めたり受け入れたりする…

山をハックする

ハッカーと聞くとだいたいのひとは悪いイメージを持つと思います。IT系のひと、というかエンジニアなひとたちは猛反発するだろうけど。ウィキペディア先生を覗いてみるとこんな説明になってます。 ハッカー (hacker) とは主にコンピュータや電気回路一般に…

自分探しよりも

本当の自分を探す、というのは業が深いなあといつも思っていました。 西粟倉(弟の話を聞く限りたぶん海士町も)は「本当に自分がやりたいことを探しに来ました」みたいな人が移住してきたり、立ち寄ったりすることが多い場所のようです。まだこちらに来て1…

兵は拙速を尊ぶ

たぶんデキるひとたちは試行回数を0から1にすることに集中していて、成功回数を0から1にすることにはこだわっていない。いや、成功回数は試行回数を上げることによってのみ上げられると知っているというか。 なのでデキるひとたちのアドバイスを翻訳する…

この世は愛と憎しみでできてる

すべての物質は土、水、火、風の要素が結合したり分離したりすることで構成されている。そこに働くのは愛と憎しみであり、千変万化のあらゆる事象は愛憎により説明できるものである。みたいなことを言っていた昔の人達がいます。世界の全ては土や水、火と風…

缶コーヒーが140円

西粟倉は自販機の缶コーヒーが140円。ペットボトルなら170円。森林組合の奥にあるやつはもう少し安いですが。東京よりも20円高いです。田舎はモノが安いというイメージはいずこへ。 まあ当たり前なんですよね。ヨソから持ってくるしかないものは、一度に大量…

年末年始というウソ

この時期になるといつも思うのですが、年末年始というものは面白いです。 12月31日や1月1日というのは冬至や春分などと違い、自然においては特殊なことは全く無いはず。宇宙人に地球を見せて、この惑星の1年、つまり公転周期をどこで区切るのが自然だと思う…

地獄への道

地獄への道は善意で舗装されている。学生時代、国立療養所である多磨全生園でハンセン病についお伺いした時によく思い出した言葉です。らい病の差別についての話も心には残りました。しかし、より衝撃を受けたのは「患者さんにより良い治療を受けて貰いたい…

分からないことが多すぎて

ネット上で最近流れていた「NHKが真珠湾攻撃の日にアメリカ国歌を流してしまった」という噂をご存知でしょうか。かなり笑える話だと思い、気になってました。 この話が、どうやら完全にウソでも無さそうだということを個人が調査した記事が出ています。そ…

悩むのは苦しむだけ損

悩むことに良いことなどありません。『有頂天家族』の中で森見登美彦が単純明快に斬り捨てています。 世に蔓延する「悩みごと」は、大きく二つに分けることができる。一つはどうでもよいこと、もう一つはどうにもならぬことである。そして、両者は苦しむだけ…

やりたいことと幸せ

やりたいことをやると幸せになるという仮説は納得しやすいですが、ではやりたいことをやらないと幸せになれないのか?という疑問が首をもたげます。 今日はあるビジコン?みたいなものの発表会にメンター的な立場で参加したのですが、そこはとても純度の高い…

ところ変われば

最近最高気温が5℃を上回らない西粟倉ですが、村内だけでもかなり状況が異なります。中心部では雪がチラついて屋根が白くなる程度ですが、標高の高い集落では普通に積もってるのが分かりますし、もっと山へ行けば15cm程度の積雪がある場所も。それぞれ写真撮…

天動説と地動説

何年も前に勉強したので間違ってるかも知れませんが。 天動説と地動説ってあるじゃないですか。あれでよく「天動説では惑星の動きが説明できない」ってありますよね。惑星が「惑わす」星と呼ばれる由縁のやつです。 地球から見ると惑星の軌道はこんな風 そん…

アイディア1000円

アイディアはだいたい1000円くらいの価値らしいということを、最初に就職した会社で教えてもらいました。全くの無価値でもないけど、それ単体では物凄く価値があるものでもない。 どうも、自分は特に何もできないけど良いアイディアはあるんです!みたいな人…

改善しても無意味

僕が好きな例え話に「飛行機をいくら改善しても月には行けない」ってのと「顧客の言う通りにすると良い馬はできても自動車はできない」ってのがあります。 手段が似通っているように見えても、目的を違えると達成できるとは限りません。飛行機は空を飛ぶため…

ウソの名言と願望

国際協力界隈でよく聞く言葉で「世界に変化を望むのであれば、自らがその変化となれ」というのがあります。何か世界について気になることがあるなら、グダグダ他人に文句を言ってないで自分が何か始めろよ!みたいな文脈でよく使われてます。 この言葉、よく…

圧倒的な壮大さへの恐怖

ある知人の管理するアパートメントというウェブマガジンがあります。人間が生きる上では不必要なんだけども、人によっては大切にしなければ生きている意味がないような、感情のひだとも呼ぶべきものが集積されたメディアです。 その中から、ある記事の一節を…

人生を攻めろ

先生の名前は忘れてしまったけれど、中学校に「人生を攻めろ」と伝えてくれた先生がいました。担任ではなく、数学かなにかの先生だったと思います。特に親しい先生ではありませんでした。 人生はともすれば勝手に流れていってしまう。自分のものとするには、…

日々是にたような話

IT業界にいたころ、ある製品をつくり上げている時にエンジニアの方に何気なく「この製品で、○○ってできるんでしょうか?」と聞いたところ、しばらく考えられた末に「…そうですね、できると思います」という答えがあり、その実現方法について大まかな説明を受…

教育について取り留めもなく

経験上、外国とか違う文化の人達と盛り上がりやすい話題が幾つかあります。恋愛やセックスなんかはよくネタになりますが、教育も結構な盛り上がりを見せることが多いです。 日本に限定しても、詰め込み教育の功罪、ゆとり教育は失敗だったのか、体罰について…

自由なはずなのに不自由な

ピアノを目の前に置かれ「自由にしたまえ」と言われたところで、僕にできるのは猫ふんじゃったくらいのものです。本当はラフマニノフとかを優雅に華麗に演奏したい。別に何かルールなどで縛られている訳ではないのに、不自由極まりない。 自由であるというの…

何かを変える時の条件

オバマさんがこの前あるスピーチで「本当の変革は説得することと、寛容であることにより得られる」と言ってました。 何か新しいことをする時は、何かを変える必要があります。その変える対象は、人であることが多そうです。世界は人だらけですから。なので、…

診断3つやってみました

先日とあるビジコン的なものでご一緒させて頂いた方がエネマト診断というものを共有されていたので、自分もやってみたところ「あなたは女神です」と言われました。僕は基本的に何かと「大丈夫」だと思っている性質のようです。なるほど。マトリックスという…

ジーグラーになりたい

川沿いに住む、とても信心深い男がいた。男はある日、辺りが洪水で沈むという話をラジオで聞いた。避難しなければ危険だという。 男は「私は敬虔な人間だ。全身全霊で祈りを続けよう。神が助けてくれるに違いない」と言い、避難しなかった。 やがて洪水によ…

いつかまた科学哲学へ

ここ数日僕の周りでは、WiFiの脆弱性に関する話題が豊富です。一時期はこれまでのWiFi機器を全て捨ててしまう必要があるのでは、とすら言われていました。さっきまで安全であると信用して頼りきっていたものが、実は危ないものだと宣言される。あまり気持ち…

なんか強い口調になったけど

対案のない批判というか愚痴・文句というのを、頭ごなしに否定するのはやめて欲しいです。 何かを否定する際に、対案が無いこと自体が問題だとされる風潮があります。いつ頃からか分からないですが「文句があるなら解決方法を言ってみろ」と言うのが無条件で…

いつまで続くか賭けますか

論理派と感覚派。その対立軸はどうなのって感じですが、僕はどちらかというと感覚派です。 ちゃんと勉強したことないので多分なんですが、論理というのは考えの流れを説明したりするものです。たとえば「お腹が減った」というスタート地点から「麻婆茄子を食…

子ども時代に登山は何度か

山間にある村の風景には得も言われぬ懐かしさを感じます。特に由縁などないのに。 僕が子どもの頃に体験した風景には、山村は特に無いはずです。父親は大阪から、母親は京都から東京に出てきました。なので、祖父母の家もそこまで田舎とは言い難いと思います…